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  1. 岐阜市議会 1993-03-05
    平成5年第1回定例会(第1日目) 本文 開催日:1993-03-05


    取得元: 岐阜市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-06
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成5年第1回定例会(第1日目) 本文 1993-03-05 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 42 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯議長山田 大君) 12頁 選択 2 : ◯議長山田 大君) 12頁 選択 3 : ◯議長山田 大君) 20頁 選択 4 : ◯議長山田 大君) 20頁 選択 5 : ◯議長山田 大君) 20頁 選択 6 : ◯議長山田 大君) 20頁 選択 7 : ◯議長山田 大君) 21頁 選択 8 : ◯議長山田 大君) 21頁 選択 9 : ◯議長山田 大君) 21頁 選択 10 : ◯市長浅野 勇君) 21頁 選択 11 : ◯議長山田 大君) 49頁 選択 12 : ◯議長山田 大君) 49頁 選択 13 : ◯議長山田 大君) 49頁 選択 14 : ◯議長山田 大君) 49頁 選択 15 : ◯市長浅野 勇君) 49頁 選択 16 : ◯議長山田 大君) 50頁 選択 17 : ◯議長山田 大君) 50頁 選択 18 : ◯二十四番(堀田信夫君) 50頁 選択 19 : ◯議長山田 大君) 53頁 選択 20 : ◯市長浅野 勇君) 53頁 選択 21 : ◯議長山田 大君) 53頁 選択 22 : ◯水道部長(戸部秀昭君) 54頁 選択 23 : ◯議長山田 大君) 54頁 選択 24 : ◯助役(山村信吾君) 55頁 選択 25 : ◯議長山田 大君) 55頁 選択 26 : ◯二十四番(堀田信夫君) 55頁 選択 27 : ◯議長山田 大君) 55頁 選択 28 : ◯水道部長(戸部秀昭君) 55頁 選択 29 : ◯議長山田 大君) 56頁 選択 30 : ◯助役(山村信吾君) 56頁 選択 31 : ◯議長山田 大君) 56頁 選択 32 : ◯二十四番(堀田信夫君) 56頁 選択 33 : ◯議長山田 大君) 56頁 選択 34 : ◯議長山田 大君) 56頁 選択 35 : ◯議長山田 大君) 57頁 選択 36 : ◯議長山田 大君) 57頁 選択 37 : ◯議長山田 大君) 60頁 選択 38 : ◯四十八番(野村容子君) 60頁 選択 39 : ◯議長山田 大君) 61頁 選択 40 : ◯議長山田 大君) 61頁 選択 41 : ◯議長山田 大君) 62頁 選択 42 : ◯議長山田 大君) 62頁 ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 開  会  午前十時二分 開  会 ◯議長山田 大君) ただいまから平成五年第一回岐阜市議会定例会を開会いたします。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 一 諸般の報告 2: ◯議長山田 大君) 日程に入るに先立って諸般の報告を行います。  まず、監査結果報告書八件が参っておりますので、職員をして朗読いたさせます。              〔職   員   朗   読〕            ──────────────────────────                                             岐阜市監第137号                                             平成5年1月14日 岐阜市議会議長   山  田     大   様                            岐阜市監査委員    武   藤   進   敬 印                            同          杉   山   幸   平 印                            同          高   橋       実 印                            同          中   村   武   彦 印              例月現金出納検査の結果に関する報告について(提出)  地方自治法第235条の2第1項の規定に基づき、平成4年10月出納事務の検査を1月14日に執行したので、同条第3項の規定により、その結果を次のとおり提出します。  1 歳入歳出実績表及び試算表等の計数を、各会計諸帳簿と照合したところ、正確であることを認めた。
     2 月末現金預金現在高を、預け入れ金融機関の残高証明書と照合したところ正確であることを認めた。  3 証書類を検査したところ、特に指摘する事項はなかった。            ──────────────────────────                                             岐阜市監第138号                                             平成5年1月14日 岐阜市議会議長   山  田     大   様                            岐阜市監査委員    武   藤   進   敬 印                            同          杉   山   幸   平 印                            同          高   橋       実 印                            同          中   村   武   彦 印                定期監査の結果に関する報告について(提出)  地方自治法第199条第4項の規定に基づき、監査を執行したので、同条第9項の規定により、その結果を次のとおり提出します。    監査の対象    文化センター(平成4年度)             市民会館             南市民会館    監査の時期    平成5年1月  1 証拠書類の一部を抽出して、関係諸帳簿と照合したところ、特に異状は認められなかった。            ──────────────────────────                                             岐阜市監第149号                                             平成5年1月29日 岐阜市議会議長   山  田     大   様                            岐阜市監査委員    武   藤   進   敬 印                            同          杉   山   幸   平 印                            同          高   橋       実 印                            同          中   村   武   彦 印              例月現金出納検査の結果に関する報告について(提出)  地方自治法第235条の2第1項の規定に基づき、平成4年11月出納事務の検査を1月29日に執行したので、同条第3項の規定により、その結果を次のとおり提出します。  1 歳入歳出実績表及び資産表等の計数を、各会計諸帳簿と照合したところ、正確であることを認めた。  2 月末現金預金現在高を、預け入れ金融機関の残高証明書と照合したところ正確であることを認めた。  3 証書類を検査したところ、特に指摘する事項はなかった。            ──────────────────────────                                             岐阜市監第150号                                             平成5年1月29日 岐阜市議会議長   山  田     大   様                            岐阜市監査委員    武   藤   進   敬 印                            同          杉   山   幸   平 印                            同          高   橋       実 印                            同          中   村   武   彦 印                定期監査の結果に関する報告について(提出)  地方自治法第199条第4項の規定に基づき、監査を執行したので、同条第9項の規定により、その結果を次のとおり提出します。    監査の対象    岐阜薬科大学(平成4年度)    監査の時期    平成5年1月 1 証拠書類の一部を抽出して、関係諸帳簿と照合したところ、特に異状は認められなかった。    監査の対象    岐阜市立女子短期大学(平成4年度)    監査の時期    平成5年1月 1 証拠書類の一部を抽出して、関係諸帳簿と照合したところ、特に異状は認められなかった。            ──────────────────────────                                             岐阜市監第159号                                             平成5年2月19日 岐阜市議会議長   山  田     大   様                            岐阜市監査委員    武   藤   進   敬 印                            同          杉   山   幸   平 印                            同          高   橋       実 印                            同          中   村   武   彦 印              例月現金出納検査の結果に関する報告について(提出)  地方自治法第235条の2第1項の規定に基づき、平成4年12月出納事務の検査を2月19日に執行したので、同条第3項の規定により、その結果を次のとおり提出します。  1 歳入歳出実績表及び試算表等の計数を、各会計諸帳簿と照合したところ、正確であることを認めた。  2 月末現金預金現在高を、預け入れ金融機関の残高証明書と照合したところ正確であることを認めた。  3 証書類を検査したところ、特に指摘する事項はなかった。            ──────────────────────────                                             岐阜市監第160号                                             平成5年2月19日 岐阜市議会議長   山  田     大   様                            岐阜市監査委員    武   藤   進   敬 印                            同          杉   山   幸   平 印                            同          高   橋       実 印                            同          中   村   武   彦 印                定期監査の結果に関する報告について(提出)  地方自治法第199条第4項の規定に基づき、監査を執行したので、同条第9項の規定により、その結果を次のとおり提出します。    監査の対象    会計課(平成4年度)    監査の時期    平成5年2月 1 証拠書類の一部を抽出して、関係諸帳簿と照合したところ、特に異状は認められなかった。    監査の対象    市立岐阜商業高等学校(平成4年度)    監査の時期    平成5年2月 1 証拠書類の一部を抽出して、関係諸帳簿と照合したところ、特に異状は認められなかった。            ──────────────────────────                                             岐阜市監第161号                                             平成5年2月25日 岐阜市議会議長   山  田     大  様                            岐阜市監査委員    武   藤   進   敬 印                            同          杉   山   幸   平 印                            同          高   橋       実 印                            同          中   村   武   彦 印              例月現金出納検査の結果に関する報告について(提出)  地方自治法第235条の2第1項の規定に基づき、平成5年1月出納事務の検査を2月25日に執行したので、同条第3項の規定により、その結果を次のとおり提出します。  1 歳入歳出実績表及び試算表等の計数を、各会計諸帳簿と照合したところ、正確であることを認めた。  2 月末現金預金現在高を、預け入れ金融機関の残高証明書と照合したところ正確であることを認めた。  3 証書類を検査したところ、特に指摘する事項はなかった。  4 区分別現在高と保管状況との不一致額380,000円を認めた。  これについては、適切な処置をされたい。   今後、現金の取扱いには、十分留意されたい。            ──────────────────────────                                             岐阜市監第162号                                             平成5年2月25日
    岐阜市議会議長   山  田     大   様                            岐阜市監査委員    武   藤   進   敬 印                            同          杉   山   幸   平 印                            同          高   橋       実 印                            同          中   村   武   彦 印              財政援助団体の監査の結果に関する報告について(提出)  地方自治法第199条第7項の規定に基づき、監査を執行したので、同条第9項の規定により、その結果を次のとおり提出します。    監査の対象    (平成3年度)             岐阜市婦人防火クラブ運営協議会             岐阜市少年消防クラブ運営協議会             岐阜市自主防災組織連絡協議会    監査の時期    平成5年2月  1 当該各団体に対し交付された補助金に係る出納事務について、関係者の説明を聴取し、関係諸帳簿を監査したとこ   ろ、特に異状は認められなかった。            ────────────────────────── 3: ◯議長山田 大君) 次に、報第一号弾力条項の適用及び報第二号専決処分事項の報告については、お手元に配付した報告書によって御承知を願います。  以上をもって諸般の報告を終わります。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 開  議 4: ◯議長山田 大君) これより本日の会議を開きます。  本日の日程は、さきに御通知申し上げたとおりであります。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 第一 会議録署名議員の指名 5: ◯議長山田 大君) 日程第一、会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議録署名議員は、会議規則第八十条の規定により、議長において十番村山まさ子君、十一番中尾年春君の両君を指名いたします。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 第二 会期の決定 6: ◯議長山田 大君) 日程第二、会期の決定を議題といたします。  お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から三月二十六日までの二十二日間と定めたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 7: ◯議長山田 大君) 御異議なしと認めます。よって、今期定例会の会期は、本日から三月二十六日までの二十二日間と決しました。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 第三 第一号議案から第三十 第二十八号議案まで及び第三十二 第三十号議案から第四十四 第四十二号議案まで 8: ◯議長山田 大君) 日程第三、第一号議案から日程第三十、第二十八号議案まで及び日程第三十二、第三十号議案から日程第四十四、第四十二号議案まで、以上四十一件を一括して議題といたします。            ────────────────              〔議 案 掲 載 省 略〕            ──────────────── 9: ◯議長山田 大君) この際、新たに市長となられました浅野 勇君を御紹介申し上げ、あわせて提出議案についての説明を求めます。市長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 10: ◯市長浅野 勇君) 初めに一言ごあいさつさしていただきます。  私は、このたびの岐阜市長選挙におきまして市長としての市政執行の重責を担うこととなりました。その責任と使命の重大さを改めて痛感しておるところでございます。二十一世紀を迎えるに当たり、輝かしい岐阜市の発展のため、全身全霊を傾け最善の努力をしてまいりたいと存じます。何とぞ議員各位を初め、市民の皆様方の限りない御指導、御協力を賜りますようお願い申し上げ、最初のごあいさつにかえさしていただきます。  本日、ここに平成五年第一回岐阜市議会定例会に臨み、新年度の予算案を中心に諸議案の御審議をお願いするに当たり、今後の市政運営と施策の大要を申し述べる機会を得ましたことは、まことに光栄とするところであります。  私は、このたび多くの市民の方々から御信託をいただきまして、公選の第十三代岐阜市長として岐阜市政執行の任に当たらせていただくことになり、その責務の重大さを痛感するとともに身のき締まる思いがいたしております。  私は、市政執行に当たり「四十一万市民の幸せを願い、行政は積極的に、財政は健全に」を原点に、「勇断と実行」を政治信条として「公正かつ清新」な市政を実現するため、本市の持つ豊かな伝統と恵まれた自然環境を守りながら、快適で住みよい町、活力あふれる町岐阜市を目指して全力を尽くす覚悟であります。何とぞ議員各位を初め、市民の皆様の絶大なる御支援と御協力を心からお願いするものであります。  まず最初に、平成五年度の行財政運営に当たりまして、その基となります経済情勢及び国の財政運営の動向についてであります。  現在の国内経済は、バブル経済崩壊後かつて経験したことのない異質な経済危機に直面し、景気の後退は予想以上に深刻化しております。  このため国は、二度にわたる景気浮揚策を打ち出し、昨年末成立した補正予算の効果が徐々にあらわれ、景気は緩やかに回復していくと予測されております。したがいまして、平成五年度経済成長率は、年度末には民間設備投資、個人消費など内需中心の安定成長路線に移行するとして名目で四・九%、実質三・三%の目標を掲ております。  また、国の新年度予算につきましては、景気に配慮しながら時代の要請にこたえる政策を実現するため、高齢化社会をにらんだ生活大国に向けての社会資本・社会保障の充実、環境保護対策あるいは激動する世界に対応する国際貢献などを掲げて編成された予算となっております。  歳入につきましては、長期化する景気停滞により、税収が前年度当初費一・九%減と十年ぶりに前年度当初を下回る異常事態となり、財源不足の穴埋め対策が最大の課題であったようであります。このため建設国債の増額、債務返済の後年度繰り延べあるいは地方交付税の特例減額を三年連続で実施するなど財源の確保に努めたところであります。また、歳出につきましては、強まる不況感と税収不足の中、昨年六月策定した生活大国五カ年計画を繁栄させるため公共事業に高い伸びを確保し、社会保障費、文教・科学振興費などは低く抑えて編成されており、六年ぶりの緊縮型予算となっております。  予算の規模といたしましては、本年度に対し〇・二%の増となっております。  一方、地方財政対策につきましては、地方税収が景気低迷により本年度地方財政計画に比べ一・六%増と小幅な伸びにとどまると同時に、地方交付税も本年度に続く特例措置でマイナスとなるなど、財政規模は本年度に比べ二・八%の増となっております。財政計画に盛り込まれております主要施策として、景気対策を念頭に地方単独事業の拡大を図るため、本度に引き続き地方特定道路や河川等環境整備事業の制度などの活用、また、活力ある地域づくりを積極的に促進するため、新たに「第二次ふるさとづくり」事業を展開するとともに、地方における国際化対策、環境保全対策などの施策を推進するため所要の財政措置が講じられております。  このような状況のもと、新しい年度を迎えるに当たり、市政運営に対する私の基本的な考え方について申し上げます。  二十一世紀を間近に控え、国際的にも大きな変革期を迎えている今日、我が国は均衡ある国土の発展を期するため地域振興図り、急激に進展する高齢化社会に適切に対応し、真に豊かで個性を生かした自主的、主体的な地域づくりを推進することが要請されております。  そのため地方公共団体は、住民が誇りと愛着を持てる「町づくり」、質の高い社会資本の整備、環境と調和した地域社会の形成、地域福祉の充実等の施策を総合的に展開することにより健全に発展することが期待されております。  本市におきまして、今、市民が行政に対し最も強く求めておりますのは、地域の活性化であります。最近の民間の意識調査等で、生活していく上での暮らしやすさには満足しているものの、ここ数年続いている人口の停滞、企業の市外流出、地価の高騰、また、中心市街地の空洞化現象と本市を取り巻く環境は、決して良好な状況とは申せません。  しかしながら、本市は、日本の中央に位置した地理的条件、歴史的な背景、あるいは長良川・金華山という自然環境を有し、中部圏の中核都として、また県都としてその機能、役割を果たしていることは御承知のとおりであります。  今日の社会・経済環境は、行政にとっても厳しく、都市間競争の中で勝ち抜き、先導的な地位を確保するためにも活力ある都市基盤づくり、産業社会づくりを積極的に推進し、総合的に職、住、遊、学のバランスのとれた魅力ある都市づくりをしなければならないと考えております。しかし、これからの町づくりは、行政の力だけでは決してなし得るものではなく、市民、地域社会、企業と行政が一体となって進めてこそ都市の発展が期待でき、本当のふるさとづくりができるものであります。いずれにいたしましても、「潤いのある躍動感あふれる都市」をつくる前提となる基盤整備、活性化を担う人づくりにも力を注ぎ、新しい岐阜市の町づくりを進めていくため、長期的な視野に立って従来の事業を新たな目で見直し、また拡充して、施策の全般にわたり質的向上を図っていく必要があります。  このためには、今後さらに行政運営の効率化を一層図り、新しい行政課題に対し財政の健全化を維持しながら、限られた財源の重点的かつ効率的な配分に努める必要がります。  新年度の予算編成に当たりましては、予算編成時期に市長選挙が執行された関係上、骨格予算として編成いたしたところであります。  したがいまして、義務的・管理的な経費、継続的に実施しております行政政策的経費及び市民生活にとって緊急を要する経費を中心に計上し、市政執行に停滞を来さないよう配慮し、政策的経費、新規事業などは、次期定例市議会に提案することにいたしたのであります。  このような背景のもとに、第三次総合計画の基本理念に掲げる「自然と共存し、活力に満ちた個性ある連帯都市岐阜の創造」を目指し、活力を創造し国際性をはぐくむ産業・観光都市「産業・観光の振興」、みどり豊かな安全で住みよい生活環境都市「都市基盤及び生活環境の整備」、健康で心のふれあいと生きがいのある健康・福祉都市「社会福祉の充実」、一人ひとりの人間性を伸ばし豊かな市民文化を創造する教育文化都市「教育文化及びスポーツの振興」、市民の参加と連帯でつくる民主体都市「その他」の五つの基本目標を柱として予算編成いたしたのであります。  この結果、平成五年度の予算規模は、   一般会計    一千百八十九億五千万円   特別会計    七百三十三億八千五百七十万八千円   企業会計    三百六十一億五千十四万七千円   総  計    二千二百八十四億八千五百八十五万五千円 となり、これを本年度当初予算と比較いたしますと、一般会計でマイナス二・〇%、特別会計で六・七九%、企業会計で九・〇一%、総計では二・二九%の伸びとなっております。  以下、重要施策の大要につきまして、順次御説明申し上げたいと存じます。  重要施策の第一は、産業・観光の振興についてであります。  我が国の経済は、バブル経済崩壊後、民間の設備投資や個人消費が冷え込み、低迷状態にあり、本市を支える各種産業においても厳しい経営環境が続くものと予測されます。  そのため厳しい経済環境に配慮し、地場産業を初め中小企業の振興発展に意を用い、中小企業者の経営の安定にとって重要な課題であります金融施策において制度融資の貸付原資を五十二億円に拡大し、加えて、信用保証協会の基本財産の増強のため出捐金二千五百万円を計上し、中小企業者の資金需要に対応することにいたすものであります。  また、このような経済環境を的確に把握するため、製造業や小売業の経営実態調査をきめ細かく行い、行政としての対応策を探り実施していきたいと考えております。さらに、大規模小売店の市内及び近郊へ出店が進む中、既存の商店街の活力の維持や商業力の発展に意を注がなければならないと考え、都市の景観整備ともあわせ、アーケード、街路灯などの商店街共同施設への助成も積極的に行い、商店街の育成と発展に努めてまいりたいと存じます。  本市の基幹産業でありますアパレル産業につきしては、ぎふファッションフェア、ワールドファッションコンテスト等を通じて、ファッション都市岐阜のイメージアップを図るとともに、人材育成にも力を入れてまいる所存であります。  企業立地対策につきましては、産業構造の多角化、高度化を促進し、かつ、雇用の拡大を図るため、企業立地促進助成条例に基づき補助金を交付するとともに、企業立地動向調査を行い、市内企業者の意向及び移転拡張計画を把握し、その要望にこたえるべく施策を展開していく所存であります。加えて先端技術産業及び試験研究開発施設等の立地ができるよう積極的に努めるほか、市北西部の総合開発となります網代ハイコンプレックスタウン構想実現に向けて具体的な調査を新年度も引き続き行い、二十一世紀をにらんだ多角的な町づくりを推進していく所存であります。  次に、勤労者対策でありますが、勤労者の住宅資金及び生活資金融資制度の充実を図る一方、企業の慢性的な若年労働力不足に対応するため、新規学卒者の確保に力を注いでいく所存であります。  次に、国際コンベンション都市の推進であります。  国際コンベンション都市を標榜しております本市にとって、長年の夢でありました長良川メッセの中核施設(仮称)岐阜コンベンションセンターが新年度に着工の運びとなります。建設費百三十五億円を投ずるこのセンターは、平成七年度完成を目指し、同時通訳設備を備えた本格的な国際会議場として、また、市民の芸術劇場として市民に愛される立派な施設につくり上げていく考えであります。また、コンベンションセンターオープニング事業に結びつけるためのイベントの策定や「信長シンポジウム」の開催など、ソフト事業も積極的に展開してまいりたいと存じます。  観光事業につきましては、ポスト「信長」の年となる新年度の事業展開が極めて重要になってまいります。昨年の大河ドラマ「信長」で全国の注目を集めた観光都市岐阜のイメージを今後につないでいく必要があり、観光協会、旅館組合等とも協議しつつ、観光開発の新たな方策を検討するとともに、「岐阜の観光と物産展」を関東、関西地方の主要ショッピングセンターや名古屋の金山総合駅で開催し、観光都市岐阜を全国に向け広くPRしてまいりたいと存じます。  さらに、昨年記録的な入場者を数えました岐阜城につきましては、登山道案内板を一新し、環境整備を図ってまいります。また、鵜飼観覧船事業につきましては、特に要望が多かった女性専用トイレカーを新たに導入し、一層の充実を図っていく所存であります。  次に、農林業の振興について申し上げます。  農業をめぐる情勢は、米問題を初め、農産物の消費の伸び悩み、農業者の高齢化、担い手の不足など極めて難しい問題を抱えてます。このため、農業振興につきましては、構造政策をさらに一層推進し、また、国の施策として方県地内におきまして、農業農村活性化農業構造改善事業を実施し、農業の活性化と魅力ある地域づくりを図るため一億一千三百余万円を計上いたすものであります。  また、農政活動を推進するため、農用地利用増進事業を中心に地域営農集団等関係団体の育成に努め、高能率営農用機械施設の整備を図り、稲作を初めとする生産性の高い土地利用型農業が進展するよう施策を進めてまいりたいと考えております。  新年度からスタートする米の新減反政策である水田営農活性化対策につきましては、転作等目標面積九百二十ヘクタールが示されたところでありますが、農業者及び関係団体と一体となって転作の条件整備を図りつつ、目標が達成されるよう指導に万全を期してまいりたいと存じます。  園芸振興につきましては、新技術の導入に努め、特産銘柄向上対策事業の推進を図るとともに、安全で消費者嗜好に合った産地づくりを推進してまいりたいと存じます。  畜産及び水産振興につきましては、環境保全整備、家畜衛生対策、魚類等の放流を実施するため所要額を計上したほか、畜産センターは、多くの市民に幅広く親しまれており、さらに一層の整備充実を図るため、本年度のビジターハウス建設に引き続き、牛、綿羊、木曽馬、ヤギ等畜舎の建設に一億八千六百万円を計上いたものであります。  次に、農用地の基盤整備であります。かんがい用排水施設の整備改良、農道整備等を実施するとともに、方県地区の圃場整備事業、農免道路事業等に合わせて七億五千三百余万円を計上いたすものであります。  林業振興につきましては、国、県の施策と相まって、造林、林道の開設、環境保全整備等の各事業を実施するほか、松くい虫の防除対策と新たに育成天然林整備事業を実施し、緑の保全及び治山事業に努めてまいりたいと存じます。  重要施策の第二は、都市基盤及び生活環境の整備であります。  二十一世紀に向けて活力があり、快適で暮らしやすい都市づくりを創造するため、都市基盤、生活基盤の整備は、最も重要かつ急務な課題と考えております。  待望久しかった鉄道高架も一部供用開始となり、今後全線の早期完成とこれに伴う駅周辺の再開発整備を県都岐阜市にふさわしいものとするため強力に推進するとともに、道路、河川、上下水道、公園整備等地域に密着した都市基盤整備についても計画的、効率的に進め、秩序ある市街地整備を図ってまいりたいと存じます。  道路の整備は、経済に活力を与え、民生活の利便性を向上させるなど、都市の活性化を図る上で極めて重要な施設であり、そのため、長期的な展望のもとに事業の推進を図っていく必要があります。  特に新しい時代の道路計画は、モータリゼーションの進展により生活圏の拡大が一層進む中で、本市を中心とした広域都市圏域を考えた計画が重要であり、そのため新広域都市圏交通計画調査を引き続き実施するほか、当面市街地の拡大が予想される地域の良好な市街地形成を図るための道路網計画を策定する経費を計上いたすものであります。  都市計画街路の整備は、都市基盤の基幹的交通ネットワークを形成し、都市機能の高度化及び都市の活性化並びに都市生活に密接に関連し、都市づくりの骨格をなすものであり、本市において最重点施策として積極的に推進する必要があります。  したがいまして、国庫交付金事業として新所―平島線(第二工区)、また、鉄道高架事業とあわせて早期完成が迫られております栄町―西ノ荘、栄町―竜田町線の整備のほか、市単独事業により金町―西ノ荘線ほか六路線の整備を図るなど、街路改良事業に二十八億七千余万円を計上いたすものであります。  また、道路修景事業を新たに加納上本町通りで実施するほか、道路舗装及び街路灯の新設改良など、道路橋梁維持費に十五億四百余万円を計上し、西郷一号線新設事業の継続実施を初め、上城田寺本線の改良、(仮称)東部クリーンセンター進入路のトンネル本体工事及び側溝新設改良、橋梁のかけかえ等、道路橋梁新設改良費に三十億四千八百余万円を計上いたすもであります。  次に、内水対策でありますが、水害から市民の生命、財産を守り、安全で快適な町づくりを進めることが最も重要であります。新年度におきましては、継続事業であります天神川、新荒田川及び準用河川の改修事業や幹・支線水路、都市下水路の新設改良事業を実施するほか、商店街活性化にも役立つ河川修景事業として柳ケ瀬コミュニティ水路建設事業も継続して実施することとし、合わせて河川水路新設改良費に二十二億一千百余万円を計上し、懸案になっておりました消防団と水防団の兼務団の解消及び中南部排水区御杉町樋門の改修を実施することにより水害対策に万全を期すべく、水防費に二億九千余万円を計上いたすものであります。  県都岐阜市の表玄関である岐阜駅周辺における都市開発整備は、鉄道高架事業と一体で推進することにより本市の活性化を図る上で最も重要な施策であります。  まず、鉄道高架事業につきましては、昨年十一月に東海道本線下り及び高山線の一部が切りかえられ、第一期工事が完了し、引き続き平成七年度の完成を目指し、第二期工事に入るわけであります。  今後、第二期工程計画にあわせ、鉄道高架事業に伴う鉄道横断街路の測量調査、用地買収等を継続していくこととなり、単独費を含む県営工事の負担金として十二億七千百余万円を計上いたすものであります。
     また、今後の財政需要に対処するため、鉄道高架事業基金に三億円の新規積み増しをすることにいたしました。  次に、都市開発整備について申し上げます。  岐阜駅周辺につきましては、二十一世紀に向けた新しい顔として機能的で魅力ある都市拠点、都市空間の骨格となる南口駅前広場、周辺道路、橋本緑地等の都市計画変更を昨年十二月に行い、これらの事業を推進するため、用地買収及び南北駅前広場の基本設計等に一億百余万円を計上いたすものであります。  また、岐阜駅周辺における開発動向を踏まえ、駅西地区、駅前地区等中心市街地における再開発事業や優良再開発事業の推進誘導を図るために、三億三百余万円を計上いたすほか、新しい都市拠点を目指す香蘭地区におきましては、本年度国において都市拠点総合整備事業の採択を受け、新年度は、産業開発センターについて中核施設となる高度情報センターの基本設計を行い、産業支援機能や都市型業務活動の集積拠点となる展示場、多目的ホール、さらに市民と産業の接点となるシビックセンターなどの公共施設としての成立条件を整えるとともに、事業化提案コンペの実施に向けて諸準備をするものであります。  一方、ファッションスクエア事業については、アパレル業界の参画向けた体制づくりなど、その動向を見きわめながら事業促進を図ろうとするものであり、調査費及び立地促進費などに一千五百余万円を計上いたすものであります。  香蘭土地区画整理事業につきましては、平成二年の都市計画決定、事業認可を経て、昨年十一月十一日付で仮換地指定を行ったところであり、新年度におきましては、道路整備、物件移転補償等に二億三千二百余万円を計上し、事業の推進を図ってまいりたいと存じます。  都市計画の線引き及び用途地域の変更は、社会構造の変化を踏まえ、魅力ある都市居住と良好な都市環境を実現するための基本的な課題であります。このため新年度予定する線引きの見直し及び用途地域変更作業並びに線引き拡大に伴う地区整備計画作成などの費用として、五千百余万円を計上いたすものであります。  島土地区画整理事業につきましては、五億四千九百余万円を計上し、工事及び換地清算業務の準備作業を行ってまいりたいと存じます。  また、組合施行の区画整理事業につきしまては、真福寺南地区、堀田地区及び正木北部地区の組合に対し、その負担金一億二百余万円を計上し、さらに黒野北地区、川部地区においても組合設立の準備調査を行うことにいたしております。  次に、交通安全対策について申し上げます。  近年、若年ドライバーが引き起こす事故、老人や子供などの交通弱者が犠牲となる事故が目立っており、まことに憂慮しているところであります。新年度におきましても、市民一人一人が交通ルールを遵守するよう安全教育啓発の徹底を図るとともに、設面におきましても自転車歩行者道の設置、交差点改良、防護さく、道路反射鏡などの施設整備を推進するため、交通安全対策費として五億四千三百余万円を計上いたすものであります。  次に、住宅対策について申し上げます。  公営住宅の建設につきましても、多様化する市民の住宅需要に対応しながら、人口の定住化はもとより、居住生活の基盤となる良質な住宅の確保と地域の活性化に寄与する良好な住環境の整備を図りつつ、心の豊かさが求められる幅広い住宅政策の推進に鋭意努力していく所存であります。  新年度は、継続事業として平成三年度に着手しました(仮称)ハイツ桜木の完成と新たに(仮称)島荘を二カ年計画により高層耐火住宅五十戸の建設に着手するとともに、岩田坂団地、北一色母子住宅等建てかえ団地の諸整備を予定いたしております。  新規事業といたしましては、中堅勤労者への良質な賃貸住宅供給を目的とした特定優良賃貸住宅九戸を(仮称)島荘に併設して建設に着手いたすところであります。  次に、生活環境の基盤整備について申し上げます。  下水道の整備は、近代都市づくりの基幹として、健康で文化的な市民生活を営む上で欠かせない重要施策の一つであります。  新年度におましては、下水管渠を北部・南部処理区で四千七十メートルを、木曽川右岸流域下水道に接続いたします東部・芥見処理区で三万八千二百七十七メートルを布設いたすほか、雨水渠といたしましては、南部排水区ほかで一千二百十五メートルを築造いたし、雨水の浸水対策を行います。下水処理施設といたしましては、北部プラント内で本年度に引き続き焼成れんが製造施設建設を、南部プラントでは散気設備の更新を行うため、下水道拡張費として総額四十億円の事業費を計上し、鋭意整備促進を図るものであります。  水道事業につきまては、清浄で豊富な水道水の安定供給のため、拡張費で総額十二億五千二百余万円を計上いたし、上水道区域、簡易水道区域合わせて二万一千七百メートルを布設し、配水管網の整備を行うほか、水源施設といたしましては、鏡岩水源地ポンプ設備設置工事を初めとする水源施設の増補整備を図るものであります。  また、老朽管の布設がえや水源施設整備などの改良事業には、総額十三億四百余万円を計上いたすものであります。  今後、上下水道の事業運営に当たりましては、厳しい財政事情を踏まえ、さらに効率的な運営に努め、健全経営に努力してまいりたいと存じます。  次に、公園整備事業についてであります。  本市は、「みどり豊かな安全で住みよい生活環境都市」を目指し、自然環境と調和した町づくりに取り組んでいるところであります。  近年、住環境の変化、高齢化、核家族化の進行、余暇時間の増大により社会状況が大きく変貌し、市民の憩いと安らぎの場としての公園の果たす役割はますます増大すると考えられるため、市民の多様なニーズにこたえられる施設内容とする必要があります。  新年度におきましては、昨年十一月に一部オープンし、好評を得ております岐阜ファミリーパークどもゾーンを引き続き整備するのを初め、野一色公園、岐阜公園、さらに花をテーマにした長良公園などの拠点公園の整備のほか、地域に密着した公園整備を推進するため八億五千三百余万円を計上いたすものであります。  緑化整備事業につきましては、花と緑をテーマとして市民参加の町づくりを目指し、緑化意識の啓発と普及を図るとともに、街路・公園の緑化を推進するため二億三千五百余万円を計上いたすものであります。  次に、防災対策について申し上げます。  本市の消防も昭和二十三年十一月に自治体消防として新た出発してから四十年余りを経過しましたが、その間、市民の生命、財産を守るための中心的役割である消防力の充実強化に努めてまいりました。今後も市民の負託にこたえるべく消防防災体制の万全を期してまいりたいと存じます。  新年度におきましては、災害現場及び搬送途上における救命処置の向上を図る救急高度化推進事業の一環として救急訓練用資機材の導入を初め、大震火災対策として耐震性貯水槽の建設など消防施設整備に二億四千七百余万円を計上いたすものであります。  非常備消防につきましては、消防団員の処遇改善を初め、岩野田分団本部建設、ポンプ車等の機動力の充実強化を図り、地域に密着した防災体制に万全を期すため所要額を計上いたすものであります。  次に、清掃対策について申し上げます。  廃棄物の処理事業につきましては、清潔で快適な市民生活に欠くことのできない重要な事業であり、近年における生産、消費活動の活性化と石油化学技術等の進歩によるごみ量の増大とごみ質の多様化の中、ごみの適正処理に努める必要があります。  ごみ減量対策といたしましては、本年度策定いたしました「岐阜市ごみ減量基本計画」をもとに市民、事業者、行政が一体となり、ごみの分別、資源化、自主減量を推進するため、引き続き資源分別回収事業、瓶・缶分別収集の徹底、ごみ減量・リサイクル推進協力店の募集を行うとともに、新たに発酵堆肥材ボカシによる生ごみの有機肥料化の普及、助成とリサイクル社会の構築を呼びかける総合小冊子の発行等により広報啓発事業を積極的に実施してまいりたいと存じます。  ごみ処理施設の建設につきましては、(仮称)東部クリーンセンターの基本設計及び用地償還等に四億余万円を計上いたすほか、本年度から三カ年で建設に着手しました岐阜市・羽島郡衛生施設組合のごみ処理施設建設に伴う負担金に八億八千三百余万円を計上しました、奥埋立地の跡地利用として余熱利用施設建設のため実施設計等の所要額を計上いたすものであります。  重要施策の第三は、社会福祉の充実であります。  「人生八十年時代」といわれるように、今までだれもが経験したことのない、二十一世紀の高齢化社会の到来を間近に迎えようとしている今日、社会福祉に対する市民のニーズは、ますます複雑多様化してきており、それだけに福祉行政に寄せる関心や期待は、大変高まってきております。  また、出生率の低下や、女性の社会進出が目覚ましい中で、人々の価観感が変化し、だれもが生き生きと生活でき、それぞれのライフステージに応じたきめ細かな福祉や医療サービスが受けられ、生涯を通じて健やかに安心して暮らせる地域社会づくりが求められています。したがいまして、今後より一層市民のニーズを的確に把握し、関係機関との連携を密にして、市民総参加により住みやすい、住んでよかったといわれるような町づくりの実現に向け積極的に取り組んでまいりたいと存じます。  初めに、老人福祉対策であります。  高齢化社会を迎える中で、老人福祉対策の充実が大きな課題となってきております。  在宅福祉サービス、高齢者福祉施設のサービスや、生きがい対策事業などについて、なお一層の充実を図ため、地域の方々の御理解と御協力を得ながら努力していく所存であります。  新年度におきましては、まず、本年度に実施した実態調査等の基礎資料をもとに、高齢化社会の基盤整備などの基本目標を明確に定め、計画に基づく諸施策を確実に具現化するため老人保健福祉計画策定事業に六百余万円を計上いたすものであります。  また、在宅福祉の充実として、ホームヘルプサービス事業については、ヘルパーの増員、短期入所事業では入所ベッドの増床、デイサービス事業については実施箇所数の増設を図るなど、それぞれ拡充ることとしたほか、短期入所事業については、新たに中期にわたり居宅における家族の介護が困難となった寝たきりの方々を特別養護老人ホームでお預かりするミドルステイ事業を実施することといたすところであります。また、在宅介護支援センターにつきましても、実施箇所数をふやして市民の利便を積極的に図ることにしたところであります。  施設整備につきましても、南保健所の改築とあわせて建設を進めておりました南デイサービスセンターが保健と福祉を兼ね備えて、装いも新たにいよいよ四月開設の運びとなっております。  さらに、ボランティアに対する認識と理解を深めていただくため、その推進に鋭意努力し、その一環として特別養護老人ホームにおいてボランティアの積極的な受け入れを行うことにより、施設と地域との有機的な連携及びボランティア活動の推進を図るため、ボランティア活用事業に対し所要額を計上いたすところであります。  次に、心身障害(児)者対策であります。  障害を持つ人たちが充実した日常生活を送り、また自立して社会参加ができるよう啓蒙活動並びに住みよい環境づくりに努めてまいる所存であります。  地域において就労が困難な在宅障害者が、通所して機能訓練あるいは創作活動などを行うことにより自立を図るとともに、生きがいを高めることを目的とした身体障害者デイサービスセンターについては、次計画により建設を進めておりますが、新年度におきましては、昨年七月に開設した「サンフレンドみわ」に続く施設を鶉地内に建設するため、一億二千五百余万円を計上いたすものであります。  さらに、障害者の方々の日常生活用具でありますファクシミリ等の給付品目の拡充を図り、日常生活が円滑に行われるよう所要額を計上いたすところであります。  また、精神薄弱者の高齢化に対する抜本的な対策として、念願でありました旧寿松苑の跡施設を有効活用し、入所、通所部門にショートステイの機能も備えた中高年の精神弱者を対象にした更生施設日野恵光学園が、本年四月に開設の運びとなっております。  このほか、心身障害者の方に作業、生活指導あるいは社会参加訓練等を行う小規模授産事業についても拡充を図ることにいたしたのであります。  次に、児童及び母子・父子対策についてであります。  児童は、よりよい環境の中で心身ともに健やかに生まれ、育てられなければなりません。  したがいまして、そうした環境づくりのため、従来から地域の健全育成の拠点としての児童センターの計画的な整備について鋭意努力してきたところであります。新年度におきましては、十二館目となります児童センターを、身体障害者センターとの複合施設として鶉地内に建設することといたし、所要額二億三千九百余万円を計上いたすものであります。  また、保育に対する需要は多様化しており、これらの変化に対応するため乳児保育、長時間保育及び障害児保育等の保育内容の充実を図るとともに、老朽化しております市橋保育所移転改築用地の造成費等に二千五百余万円を計上したほか、私立保育所の改築費助成を行うなど保育サービスの充実に努めたところであります。  次に、保健医療対策について申し上げます。  健やで安心、そして安らぎのある暮らしを目指し、市民一人一人がだれでもどこでも健康で生き生きとした生活を創造するための健康都市岐阜の実現にとって保健衛生分野の果たす役割は極めて重要であり、今日、生活水準の高度化、多様化、環境の変化に対応したきめ細かな施策が最も肝要なときであります。  本市では、従来から成人、老人に対する成人健康診査及び各種がん検診等の実施、また、妊婦、乳幼児健診などを実施するとともに、防疫対策としての予防接種を適時行い、一方、種々の健康教育、相談事業も積極的に行てきたところでありますが、今後も引き続きこれらの事業の推進を図ってまいりたいと存じます。  新年度におきましては、健康増進事業について、従来より行ってまいりました三十歳コースのほか、新たに三十五歳コースを設けるなど、その事業の充実を図るとともに、病気療養後のリハビリテーション事業、すなわち機能訓練事業については、従来の二カ所のほか、新たに改築整備した南保健所において開始することとし、合わせて二千二百余万円を計上いたすものであります。  市民病院につきましては、市民の皆様に高度なよい医療を提供できるよう昭和六十二年度から全面改築整備を進めてまいりましたが、ようやく診療部門及び病棟部門が完成の運びとなりました。  新年度におきましては、引き続き第三期工事の最終年度として看護婦宿舎の建設工事並びに高度医療機器の充実整備などに合わせて五億九千七百余万円を計上いたすものであります。  次に、国民健康保険事業について申し上げます。  国は、来るべき高齢化社会の到来に向けて国保財政の安定化を確保するため、相次ぐ制度改革を行ってきたところでありますが、新年度は、より一層の国保財政の安定化と保険料負担の軽減、平準化の促進を図る観点から国保財政安定化支援事業の拡充、保険基盤安定制度の見直し等に伴う一般財源化の拡充等、所要の改正がなされたところであります。  新年度におきましては、保険給付費及び老人保健拠出金として、本年度を六・二%上回り、総額として二百三十六億二千六百余万円を計上いたすものであります。  これらの財源といたしましては、一般会計からの繰入金を保険料引き上げ抑制特別措置として七億五千万円に増額し、繰入金総額は、本年度を一八・八%上回る十九億五千百余万円といたすものであります。また、保険料の最高限度額を四十六万円とし、一世帯平均保険料を二・七%引き上げ十七万四千二百三十円とし、相互共済理念に基づく適正な賦課と被保険者間の負担の公平を図ってまいる所存でります。  重要施策の第四は、教育文化及びスポーツの振興であります。  社会の急激な変化の中で、教育は、「学習指導要領の改訂」、「学校週五日制」、「生涯学習体系への移行」など大きな転換期を迎えております。  ライフステージに応じた生涯学習が求められている今日、市民の文化に対する志向、スポーツ・レクリエーション活動への参加意欲が高まっており、今後これらのニーズに対する環境づくりが大きな課題であります。  学校の教育環境の改善、充実につきましては、校舎の大規模改造を初め、柔剣道場、プールの建設、校庭整備など総額三十八億九千百余万円を計上いたすものであります。  学校教育につきましては、みずから学ぶ意欲と能力を育てるという新しい学力観に立ち、引き続き生活科の充実、地域の歴史や文化、自然等を体験的に学ぶ「ふるさと体験学習」の充実に努めるとともに、そのための郷土学習手引として新しい内容を盛り込んだ「わたしたちの岐阜市」を初め、エイズ教育を含む性教育の手引を発行するため所要の経費を計上いたすものであります。  また、増加傾向にあります外国人子女教育のため、外国人子女指導補助員を設置し、外国人子女が早く日本の学校生活に適応できるよう配慮いたしたのであります。  さらに、幼稚園教育の振興と充実を図るため、加納幼稚園及東幼稚園でも新たに三歳児保育を実施し、公立幼稚園の全園で実施することといたしました。  商業高等学校につきましては、平成六年度から高等学校学習指導要領が改訂されるに伴い、男子生徒にも家庭科の履修が必修となるため、本年度に引き続き家庭科実習室などの改造等、施設整備に一億二千八百余万円を計上いたすものであります。  薬科大学につきましては、地域社会に根差した大学像を目指し、新年度も市民の関心が高い漢方薬などを題材とした公開講座の開催や、好評を得ております薬草園の一般公開、生物薬学研究所の演会など市民の皆さんの生薬及び医薬品に対する知識の高揚に努めてまいりたいと存じます。  また、近年学術研究の急速な発展と我が国の国際的役割の進展に伴い、大学の果たす役割がますます増大しておりますので、新年度におきましても新鋭の大型機器を導入し、教育研究のさらなる高度化を図り、人材の育成と学術の振興に寄与するとともに、国際学術交流事業の重要性にかんがみ、従来から交流のある中国薬科大学、浙江医科大学に加え、さらにシンシナティ大学、フィレンツェ大学との交流を進め、学術を通じ、世界に誇れ大学を目指し一層の充実を図っていく所存であります。  女子短期大学につきましては、短期大学新設置基準に即応して、自己評価の実施、カリキュラムの改正を行うとともに、時代と地域の要請に即応した教育を推進するため、特にアパレル関係機器の整備を進め、全学科についての推薦入試の実施、アメリカのトーマス・モア大学との姉妹校提携による編入学、夏季語学研修の実施、また、ファッションデザイン界の著名人による特別講義、地元経済界の方々による経済学の講義などを実施してまいる所存であります。  さらに、生涯学習に対する市民の要望にこたえるため公開講座を継続して実施するとともに、科目履修制度についても検討してまいりたいと思います。  なお、懸案となっております校地移転につきましては、現在候補地の選定を進めており、引き続き努力してまいりたいと存じております。  次に、文化の振興についてであります。  市民の芸術、文化に対する関心を高め、地域文化の創造を目指し、舞台芸術のほか、美術展、文芸祭を、また、高度な伝統芸術の鑑賞を通じて市民芸術の活性化を図るため長良川薪能などを実施するほか、芸術文化による感性の育成を願い、小中学校において音楽等の芸術鑑賞事業を拡大してまいりたいと存じます。  また、文化財の保護活用につきましては、引き続き加納城跡の整備、遺跡分布調査等を実施するとともに、文化財をわかりやすく説明する冊子を発行するなど、一層の文化の振興を図ることといたしました。  校下公民館につきましては、地域住民の身近な学習の場として、広範多様な学習ニーズに対応するため施設の整備と相まってソフト事業の充実に努め、住民の学習活動の一層の振興に資することといたしました。  同和問題につきましては、各校下の同和教育啓発推進委員会を中心に、引き続き指導員の資質の向上と指導体制の充実強化を図るほか、従来から三年ごとに行われております「地域ぐるみの同和教育研究会」については、地域を拡大して実施し、学校教育と社会教育の有機的な連携のもと、地域・学校・家庭の三者が協力して同和教育啓発活動のより一層の推進に努めてまいりたいと存じます。  図書館につきましては、生涯学習の中核施設として市民のニーズにこたえて資料の提供、集会機能の充実を図るとともに、引き続き図書館整備基金に一億円の新規積み増しをすることにいたしました。  歴史博物館につきましては、歴史・文化に対する市民の関心の高まりにこたえるため、魅力ある展覧会の開催に努めておりますが、新年度も、浮世絵の代表的な絵師、喜多川歌麿の美の世界を紹介する「歌麿」を初め、「観世宗家―幽玄の華」、「埴輪ものがたり」、「荒川豊蔵」特別展のほか、特別陳列、作品展と多彩な展覧会を開催し、より身近な博物館を目指してまいりたいと存じます。  科学館につきましては、さきに導入いたしましたハイビジョンソフトの一層の充実を図っていくほか、女性を対象とした家庭科学講座や親子科学教室など教育普及活動の充実を図り、市民の科学する心を育て、子供から大人まで楽しみながら学べる魅力ある科学館にしてまいりたいと存じます。  青少年の地域の拠点として本年度に着手いたしました(仮称)ドリームシアター明徳の平成六年二月の完成に向け現在工事を進ておりますが、新年度は、建設工事のほか、人形劇や音楽のミニ発表会ができるホール、親子連れでも楽しむことができる親子触れ合いコーナー、漫画道場、クラフトルーム等の備品を整備するため、合わせて十三億七千五百余万円を計上いたすものであります。  また、青少年の海外交流を推進するため小中学生及び高校生の中国への友好訪中団派遣を初め、青年の海外交流についても一層の充実を図ってまいりたいと存じます。  さらに、学校週五日制に伴う地域の環境づくりについては、引き続き学校外活動の充実を図るため、青少年会館における講座、年少者が気軽に遊べる設備等の充実も図ってまいりたいと存じます。  次に、スポーツ・体育の振興についてであります。  中学校部活動指導者に民間の講師を増員し、部活動の活性化と競技力の向上を図ってまいりたいと存じます。  また、市民がスポーツに親しみ、心身ともに健康で活力ある生活を送るため、体育、スポーツ・レクリエーション活動の普及など各種施策を推進してきたところですが、さらに、多様化する軽スポーツ、生涯スポーツの振興に努め、スポーツ人口の拡大を図ってまいりたいと存じます。  財団法人教育文化振興事業団において、現在、鋭意その造成に努めております市民芸術文化・スポーツ基金につきましては、引き続き一千万円の出捐金を計上いたすものであります。  そのほか重要な施策について御説明申し上げます。  交通事業につきましては、民間企業における週休二日制の普及の影響もあって、依然として乗客の減少が見込まれるところであります。したがいまして、車両の更新時における設備の充実及び停留所施設の改善等、利用者の利便を図るとともに、公営企業経営審議会などの御意見、御提言を踏まえながら経営の健全化に向けて努力をしてまいりたいと存じます。  次に、市民生活について申し上げます。  社会情勢の著しい変化に伴い、市民を取り巻く経済環境も著しく変化し、消費者行政の果たす役割は、ますます大きくなっております。  そこで、消費者対策といたしましては、依然、契約に関するトラブルや悪質商法など取引関係の問題が多いことから、新年度におきましても消費者教育のための各種講座の開設、消費生活展の開催、消費生活モニター制度の推進等により賢い消費者の育成を図りつつ、悪質商法からの被害を未然に防止するよう啓発に努め、くらしの情報ルームでの相談業務充実を図るとともに、情報の迅速な収集と提供を行うなど、市民の消費生活の安定及び向上に努めてまいりたいと存じます。  次に、多くの市民に触れ合いの場として親しまれております「ぎふ市民のひろば」も回を重ね、新年度もより充実させ実施することにいたしました。  中央卸売市場につきましては、市民の食生活に欠くことのできない生鮮食料品等の安定供給に寄与しておりますが、今後も多様化する生産、流通、消費に対応し、業務の円滑化、適正化を図り、より一層の安定供給と豊かな食生活の向上に努めてまいる所存であります。  都市美化事業につきましては、市民の積極的な参加、協力を得ながら、快適な環境づくりを目指し、全市一体となった美しく明るい町づくりを推進するため、「ゴミ・ゼロ」及び「クーンシティぎふ」運動など実践活動を通じてごみのない清潔な町づくりのため努力してまいりたいと存じます。
     女性問題につきましては、社会環境の著しい変化により女性のライフスタイルの複雑多様化とともに、あらゆる分野への進出も目覚ましく、男女共同参画型社会を目指すため、本市におきましても、その指針となる女性行動計画の策定に向け、努力してまいりたいと存じます。  次に、コミュニティセンターについて申し上げます。  最近の社会情勢の変化により地域社会における市民の連帯意識が薄れ、人間らしさが失れる傾向が見られ、物から心への転換が今日ほど求められている時代はないかと思います。これからの生活の見直しを図りつつ、新しい地域社会を築くためには、地域の拠点としてのコミュニティセンターの果たす役割は重要であり、より内容の充実を図ってまいりたいと存じます。  次に、昭和六十一年に策定いたしました岐阜市第三次総合計画は、平成七年度をもって基本計画期間が終了いたします。  これを機に本市が直面しております高齢化、高度情報化、国際化、広域化、定住化等の課題に対する新しい方向性を見据え、二十一世紀の県都岐阜市の姿を展望した第四次総合計画の策定作業に入るための調査費等五千二百余万円を計上いたすものであります。  国際交流につきましては、友好姉妹都市とのきずなをより一層確固たるものとするため、日中不再戦碑建立三十周年を記念した杭州市からの代表団の受け入れを初めとする四つの友好姉妹都市との各種交流事業や、市民の国際交流活動を支援するため所要の経費を計上いたすものであります。  また、将来の庁舎整備に備え、本年度に引き続き庁舎整備基金に二億円の新規積み増しをすることにいたしました。  次に、職員配置及び機構改革について申し上げます。  新年におきましては、特に市民病院の改築工事が一部を除いて完成するため、看護婦を初めとする医療技術職を増員し、地域医療の中核病院としての役割を担うべく措置いたしたのであります。  また、精神薄弱者更生施設日野恵光学園の開設に伴い、所要の職員を配置して新しい行政需要の対応に意を用いるとともに、定数を見直すなど、実質九十五人の増員をいたすものであります。  機構の改革といたしましては、教育委員会事務局におきまして教育行政の円滑な推進及び指導体制の強化を図るため、業務の見直しを実施し、学校指導、学校保健課及び市民体育課を新設し、機能の明確化と充実を図りました。  また、建築部にコンベンションセンター建設事務所を設け、いよいよ着手されるコンベンションセンターの建設工事に向けて体制づくりをするなどして、行政機構の充実強化を図ったのであります。  以上で一般会計及び特別会計等の歳出予算の御説明を終わりますが、次に、歳入の主なる事項につきまして申し上げます。  まず、一般財源の根幹であります市税につきましては、本年度決算見込み額に各税目別の伸びを基礎として、税法改正を考慮しなら推計いたし、本年度当初予算額の二・七七%増の六百七十九億三千二百余万円を計上いたすものであります。  また、地方交付税につきましては、国の交付税総額及び国庫補助負担金の一般財源化等を勘案して十二億円を計上したほか、国・県支出金及び市債につきましては、それぞれ事業に見合った額を積算し計上いたすものであります。  次に、使用料及び手数料につきましては、過去の実績を勘案して見込み額を計上いたしましたが、高等学校及び看護専門学校の授業料、理容・美容専門学校の授業料、入学検定料等並びに食鳥検査の手数料につきましては、国、県の改定に準じ、受益者の適正な負担を求めることといたしたのであります。  そのほか、競輪事業から十一億円の繰り入れを行うとともに、歳入不足を補うため財政調整基金を六億円取り崩すものであります。  以上をもちまして、市政執行に当たって私の所信の一端と、平成五年度の重要施策とその大要を申し述べましたが、二十一世紀に向かって市民の方々とともに都市づくりに情熱を持って当たり、活力と魅力あふれる岐阜市を築き上げるため努力してまいる所存であります。  何とぞ、議員各位を初め市民の皆様方の一層の温かい御助言と御協力を賜りますようお願い申上げます。  なお、予算に関連いたします条例等も提案いたしておりますが、それぞれ提案理由が付記してありますので、よろしく御審議の上、御決議賜りますようお願い申し上げる次第であります。  次に、同時に提案いたしました平成四年度の補正予算並びにその他の議案につきまして、御説明申し上げます。  今回の補正予算につきましては、職員の退職手当を追加いたしたほか、国庫補助金等の決定に伴い、事業費の補正及び財源の更正並びに年度内にそれぞれの理由により事業が消化できなかったため減額補正するのが主なのであります。  まず、第三十号議案につきましては、一般会計の補正予算でありまして、職員の退職手当として総務費及び教育費合わせて十三億六千万円を追加いたすものであります。  総務費につきましては、将来に財政硬直化を来さないよう減債基金に四億円を積み立てるとともに、それぞれの基金において、預金利子の低下により利子収入が減ったため、合わせて一億一千五百四十三万五千円を減額補正いたすものであります。  また、市内の篤志家の方から本市の国際交流事業に対して寄附がありましたので、寄附者の意思を生かしてこれを有効に活用いたすため、国際交流基金出捐金に二百六十五万円を補正いたすものであります。  民生費につきましては、これからの高齢化社会に向けて地域における福祉活動の促進を図るとともに、地域の特性に応じた福祉施策をさらに充実させるため社会福祉議会に基金造成のため出捐金二億円を補正いたすものであります。  衛生費につきましては、市民の健康保持増進のため各種保健衛生対策を積極的に推進しているところでありますが、結核予防法に基づく結核患者の増加に伴い、医療費に一千五百九十五万円を補正いたすものであります。  また、生活環境施設建設費では、(仮称)東部クリーンセンター敷地の保安林解除に伴う作業許可がおくれたためごみ処理施設の基本設計等が行えず、五千三百五十万円を減額補正いたすものであります。  農林水産業費について申し上げます。  方県地内において実施されております農業農村活性化農業構造改善事業に対する助成が造成工事のおくれで事業費を減額したため四千三百九十一万六千円を減額補正いたすものであります。  商工費につきましては、信用保証協会の経営基盤強化のため出捐金に三千百七十五万八千円を補正いたすものであります。  土木費につきましては、街路改良事業に対し国から追加決定がありましたので、栄町―西ノ荘線(第二工区)の用地購入費に四千六百万円を補正いたすものであります。  次に、鉄道高架事業につきましては、鋭意工事が進められておりますが、県営工事費負担金につきましては、県単独事業で措置いたしておりました一部が公共事業費の追加交付等により二億三百五十五万七千円を減額補正いたすほか、新たに鉄道高架事業基金に八億円を積み増し、合わせて預金利子の低下により利子収入が減ったため三千四百七十一万円を減額補正いたすものであります。  また、バブル経済崩壊による経済不況の中で駅西再開発事業、神田町八丁目東地区及び柳ケ瀬日ノ出町地区優良再開発事業においてキーテナントの出店条件交渉等が難航し、それぞれ予定していた事業計画が消化できないため事業費二億八千四百九十六万円を減額補正いたすものであります。  さらに、岐阜駅周辺整備事業につきましては、岐阜駅前広等の都市計画変更の調整に時間を要し、基本設計等の執行ができなかったため二千八百万円の減額補正をいたすものであります。  次に、住宅建設費についてでありますが、(仮称)ハイツ桜木の建設工事に伴うテレビ電波受信障害改善の施工に当たって一部地域について現在調整中であり、施工できないため一億一千三百二十四万八千円を減額補正いたすものであります。  諸支出金につきましては、特別会計の補正に伴い、繰出金に四千二百二十一万円を補正いたすものであります。  以上、平成四年度一般会計の補正総額は、二十億二千百二十四万二千円となり、これらの財源といたしましては、   国 及 び 県 支 出 金   七千五百十四万三千円の減   市           債   十五億一千六百九十万円   地方交付税等その他特定財源   五億七千九百四十八万五千円 をもって措置いたしております。  また、財政調整基金からの繰入金五億円を減額いたすものであります。  そのほか繰越明許費につきましては、天神川・新荒田川改修事業、柳ケ瀬コミュニティ水路整備事業及び宮口町-高見線ほか三街路改良事業の完成が翌年度にる見込みのため、その一部を繰越しをしようとするものであります。  第三十一号議案につきましては、国民健康保険事業特別会計の補正予算でありまして、医療費の増加に伴い保険給付費等を補正いたすものであります。  第三十二号議案につきましては、老人保健医療給付事業特別会計の補正予算でありまして、受診件数等の増加に伴い医療給付費を補正いたすものであります。  第三十三号議案につきましては、土地区画整理事業特別会計の補正予算でありまして、香蘭土地区画整理事業の家屋移転補償費が翌年度になる見込みのため、その一部を繰越明許しようとするのであります。  第三十四号議案及び第三十五号議案につきましては、条例の一部改正でありまして、それぞれ提案理由が付記してありますので、説明を省略いたしたいと存じます。  第三十六号議案及び第三十七号議案につきましては、工事の請負契約を締結するものでありまして、(仮称)東部クリーンセンター敷地造成工事及び長森中学校体育館建築主体工事についてであります。  第三十八号議案につきましては、財産の取得の変更についてでありまして、(仮称)東部クリーンセンター進入道路用地の取得を変更しようするものであります。  第三十九号議案につきましては、昨年十月十一日夜半から十二日未明にかけて金華小学校校庭の樹木が倒壊し、隣地の墓石が破損した事故に係る損害賠償の額を定めるものであります。  第四十号議案につきましては、宅地造成事業の施工等に伴い市道路線の認定をしようとするものであります。  第四十一号議案につきましては、市民病院事業会計の補正予算でありまして、職員の退職手当を補正いたすものであります。  第四十二号議案につきましては、下水道事業会計の補正予算でありまして、下水道拡費で国庫補助金の追加により財源更正をいたすものであります。  以上、補正予算及び関係議案の大要を御説明いたしましたが、よろしく御審議の上、御決定くださるようお願い申し上げます。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 一 日程の一部変更(日程第三十一 第二十九号議案の表決までの先議) 11: ◯議長山田 大君) この際、お諮りいたします。日程の一部を変更し、日程第三十一、第二十九号議案につき、表決までの先議をいたしたいと存じます。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 12: ◯議長山田 大君) 御異議なしと認めます。よって、第二十九号議案については、日程の一部を変更して先議することに決しました。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 第三一 第二十九号議案 13: ◯議長山田 大君) 日程第三十一、第二十九号議案を議題といたします。            ────────────────              〔議 案 掲 載 省 略〕            ──────────────── 14: ◯議長山田 大君) 本件に対する提出者の説明を求めます。市長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 15: ◯市長浅野 勇君) ただいま上程になりました議案につきまして御説明申し上げます。  第二十九号議案下水道事業会計補正予算についてであります。  国が景気対策として、国庫債務負担行為により下水道整備事業に一億円の事業費が追加されましたので、債務負担行為の補正をいたすものであります。よろしく御審議いただきたいと思います。 16: ◯議長山田 大君) この際、暫時休憩いたします。  午前十一時三十分  休  憩            ━━━━━━━━━━━━━━━━  午前十一時五十八分 開  議 17: ◯議長山田 大君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  これより質疑を行います。  質疑の通告がありますので、これを許します。二十四番、堀田信夫君。    〔堀田信夫君登壇〕 18: ◯二十四番(堀田信夫君) ただいま上程になっています二十九号議案でありますが、まず、大きく言って二点ほどお伺いいたします。  第一点は、この先議についてであります。  国費がつかない債務負担がどうかは別にいたしまして事情をいろいろ伺いますと、先議すべきもやむを得ないと言わざるを得ません。同時に、一億円に上る事業であります。議案の審査は、十分に保障されなければならないといえます。私どもは、先議はいたし方ないものの、委員会の審査は省略すべきでないことを主張いたしました。議会運営委員会における協議では大勢が委員会付託の省略でありましたので、その方向に協力する立場であります。しかしながら、今回のような例は来年以降もあり得ると考えられます。  そこで、市長に伺っておきたいわけでありますが、ただいま申し上げたとおりでございます。議案は委員会の審査を受けていくのが、現状においてはまず原則と言えます。これの省略は、特例として人事案件などがあります。そして、先議していく場合も、これまでこの議会では大体省略してきた経過があります。こうした議会の空気を見てとって、当局の側が、せっぱ詰まれば何でもかんでも先議にすればよいと考える向きがあるとしたら、その姿勢は正していただきたいと思います。今回国から示されたのが昨年の十二月十一日と伺っています。今日までおよそ三カ月間近く期間があります。この間、一月は市長選挙もありましたので無理からぬところもありますが、臨時議会を開こうと思えば開ける時間的余裕は十分にあったわけであります。三月議会に提出をして、分離して先議してもらえばよいという安易な思いが働いているのではないかと思わざるを得ません。特に今回の場合には、御案内のとおり、二月の二十二日には閉会中でありましたが、全員協議会も招集されています。臨時議会も開ける可能性はあったわけであります。前市長の退任あいさつの場をつくることには頭を悩ますけれども、議案についての審査をどう求めるかについては、甚だ軽率な対処がされていると言わざるを得ないと思います。国からの通知を受けて、議案を準備し、契約が求められている最終期日から逆算をして、どこで議案審査をどれだけとるのか慎重に考え、議会に議案を提案していただきたいと考えるものであります。市長には今後どのように考えを持って臨まれるのか、伺っておきたいと思います。  第二点目でありますが、議案にかかわってお伺いいたします。  ただいま説明がありましたとおり、議案は債務負担行為で下水道管渠布設工事など、三つの事業が計上されています。これに関してお尋ねをいたします。  現在、流域の関連する管渠布設工事が芥見幹線でも芥見嵯峨地区内で行われています。この工事現場において二月二十八日、つい先ごろの日曜日でありますが、第三者、つまり通行車両とのトラブルが発生しています。トラブルの概要を申し上げますと、ここの工事現場では推進工法で行われていますが、推進工法とはいっても道路を一定期間通行どめにするなど、道路の遮断も避けられません。この箇所もかなりの期間道路が遮断され、通行ができない状況にありました。が、この二十八日の日曜日は、日曜日であったということもあり、工事も行われていなかったので、通行どめが解除されております。当然車両等が通過していくわけでありますが、通過しようとした車両がこの工事現場に突出していたマンホールに車を乗り上げ、車両を損傷させたというものであります。請け負っている業者、そして運転手との間で昨日この損傷をめぐっての話し合いが持たれ、和解したと伺っておりますが、この事件にかかわって明らかにしておきたい問題がありますので、お尋をいたします。  その一点は、工事現場で第三者に対して、その生命や財産等に損害をもたらさない安全策がとられていなかったという問題であります。およそ建設工事には安全対策が義務づけられています。その費用も契約金額の中に盛り込まれています。今回請け負っているのは市川工務店であります。千ミリの管を約四百メートルにわたって布設しようという請負工事でありまして、消費税込みで一億四千六百二十万円の契約金額でありますが、この金額のうちにはガードマンの配置や防護さくの設置費用など、安全費を含む共通仮設費直接工事費の一〇・五八%、金額にして九百六十万円が盛り込まれていますが、こうした契約を行っておきながら、安全のための万全な策をとらなかった業者の怠慢と言えますが、水道部長はこの点での行政指導が弱かったのではないかと思いますが、今回の事故をどのように受けとめておられるのか、お伺いをしておきたいと思います。  第二点は、これは明らかに契約不履行であり、そのために一般市民を巻き添えにし、損害をもたらしたわけであります。当然指名停止などペナルティーを科す性格と思いますが、水道部長はどのよう受けとめておられますか、お伺いをしておきます。  第三点目、さらに今提出されています二十九号議案でありますが、三つの工事があります。この工事の中にも同様安全費が積算されていると思います。おざなりにせず、確実に実行されるよう厳格に臨んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。  第四点目に、技術助役からお答えいただきたいと思いますが、その他の現場でも同様建設工事に関して安全費が契約金額の中に積算されていると思います。これが確実に実行されているのかどうか、直ちに点検をしていただきたい。事故が発生しなければその履行状況がわからないというのでは、いかにも市民は不安で、かつ、契約金額の確定の上からもやらずにぶったくりしている疑いさえもぬぐい切れないのであります。技術助役からこの問題に対しての対処方お伺いをして質問を終わります。 19: ◯議長山田 大君) 市長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 20: ◯市長浅野 勇君) 今期定例会に提出いたしました第二十九号議案、下水道事業会計補正予算第四号につきましては、年度内に契約を締結する必要から、できるだけ早く議決していただくようお願いをしているところでございます。その内容でございますが、ゼロ国債として事業費一億円の補助内示を受け、債務負担行為で下水管渠の布設及び雨水渠の築造を行うものでございます。最近では、予算関係議案で先議によ議決をしていただいた件数は二件ございまして、いずれも景気浮揚及び工事の平準化を図るため国において補正予算が編成され、補助内示を受けたものでございます。これらは、継続事業の事業量の拡大でありまして、このような場合の処理方法といたしましては、年度内に契約ができるよう定例会の期間内でお願いをいたす場合、補助内示の時期にもよりますが、定例会に追加上程をする方法、また、臨時会で審議していただく方法が考えられますが、今回の場合、見積もり期間の関係上先議をしていただくようお願いいたしたのでございます。今後は国、県からの情報把握により一層努めるとともに、その事業の内容、内示の時期等がそれぞれ違うことから対処の方法も違うかもしれませんが、議員御指摘の点も十分踏まえまして、慎重に対処してまいりたいと考えております。よろしく御理解を賜りたいと思います。 21: ◯議長山田 大君) 水道部長、戸部秀昭君。    〔戸部秀昭君登壇〕 22: ◯水道部長(戸部秀昭君) 芥見幹線の事故につきまして、お答えを申し上げます。  平成五年二月二十八日でございますが、日曜日の早朝でございます。芥見嵯峨一丁目地内の芥見幹線下水管渠の布設工事現場におきまして、乗用車が道路上に五センチ程度出ておりましたマンホールに乗り上げまして、その車の一部が損傷したというものでございます。事故現場は工事完成を間近に控えまして、翌日、月曜日でございますが、舗装復旧工事に着手する前の事故でございました。請負業者は現場の状況を考慮いたしまして、地元の皆さんに迷惑がかからないようにというちょっとした交通の便宜を図るという考え方から、安全対策のバリケードを撤去したものでございます。水道部といたしましては、常日ごろから工事区域内の安全管理上の指導として一般通行の安全を確保することあるいは標示板、標識、保安灯、バリケード等の設置、さらには掘削によります落下防止等々、業者指導をいたしてまいりましたが、このような事故が発生いたしましたことは極めて遺憾でございます。請負業に対しまして、直ちに安全対策の徹底と事故当事者に誠意を持って対応するよう注意、指導をいたしたところでございます。  今後につきましてでございますが、このようなことがないように、現場の安全対策につきまして改めて文書をもちまして、関係業者に対しまして強く指導、注意をしてまいりたいと考えております。  それから、今後のゼロ国債に係ります工事につきましても、当然そのようなことのないようこの文書をもちまして十分に徹底指導をいたしたいというふうに考えております。なお、具体的な措置でございますが、水道部建設工事請負業者選定委員会というのがございます。この委員会におきまして慎重に協議をいたしまして、適正な措置をいたしたいというふうに考えております。どうぞ御理解をお願いいたします。 23: ◯議長山田 大君) 助役、山村信吾君。
       〔山村信吾君登壇〕 24: ◯助役(山村信吾君) 日ごろから市民の方と直接接することになります工事現場の安全管理については十分配意しているところでございますが、このような事故が今後起こらぬよう、今後ともより一層安全管理の徹底をあらゆる場を通じて図ってまいりたいと考えております。    〔「議長、二十四番」と呼ぶ者あり〕 25: ◯議長山田 大君) 二十四番、堀田信夫君。    〔堀田信夫君登壇〕 26: ◯二十四番(堀田信夫君) 水道部長にもう一点お尋ねいたしますが、水道部長としては、今回の件に関して指名停止の必要ありとお考えかどうか、お伺いしたいと思います。  それから、技術助役ですが、この契約金額の中に安全費、ガードマンの配置を含む保護策の設置の費用など、約その他のものも含めて一割契約金額の中にそういったものが盛り込まれているんだけれども、これが確実に履行されているのかどうかの点検、チェックができるかどうか。これは工夫していただく必要があるかと思うんですが、もう一度この点について、終わってみなけばわからない、あるいは事故が起きなければほんとに防護策がやられたのかどうかわからないというようなことではなしに、点検ができる体制について御検討いただけないか、もう一度お答えいただきたいと思います。 27: ◯議長山田 大君) 水道部長、戸部秀昭君。    〔戸部秀昭君登壇〕 28: ◯水道部長(戸部秀昭君) 指名停止が必要であるかどうかという考え方ということでございますけれども、水道部には公的な水道部建設工事請負業者選定委員会と、公式な委員会がございますここで各委員の意見を聞きながら決定をいたしたいというふうに考えております。よろしく御理解をお願いいたします。 29: ◯議長山田 大君) 助役、山村信吾君。    〔山村信吾君登壇〕 30: ◯助役(山村信吾君) 各工事を担当いたしております現場監督員を通じて徹底いたしたいと思っております。    〔「議長、二十四番」と呼ぶ者あり〕 31: ◯議長山田 大君) 二十四番、堀田信夫君。    〔私語する者あり〕    〔堀田信夫君登壇〕 32: ◯二十四番(堀田信夫君) 市川工務店といば、岐阜市の工事請負の大半を常時請け負っている業者であり、こういった業者が工事安全費を契約金額の中にもらっておきながら、これを実行せずにやらずに契約金をふんだくっとるというようなことになったら、他の業者に対しても模範にならない。岐阜市の圧倒的な部分を請け負っておる業者に対する厳然たる対処で他の業者に対しても模範となるよう厳しく対処していただきたいと要望いたしておきます。 33: ◯議長山田 大君) 以上をもって質疑を終結いたします。  お諮りいたします。本件については、常委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 34: ◯議長山田 大君) 御異議なしと認めます。よって、本件については、常任委員会付託を省略することに決しました。  これより討論を行います。  本件に対する討論の通告はありません。  これより採決を行います。  第二十九号議案を採決いたします。  お諮りいたします。本件については、原案のとおり決するに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 35: ◯議長山田 大君) 御異議なしと認めます。よって、第二十九号議案については原案のとおり決しました。           ━━━━━━━━━━━━━━━━ 第四十五 請願第一号及び四十六 請願第二号 36: ◯議長山田 大君) 日程第四十五、請願第一号及び日程第四十六、請願第二号、以上二件を一括して議題といたします。            ──────────────────────────        請   願   文   書   表          (平成五年第一回岐阜市議会定例会) 37: ◯議長山田 大君) 請願の紹介議員において発言の申し出がありますので、これを許します。四十八番、野村容子君。    〔野村容子君登壇〕 38: ◯四十八番(野村容子君) ただいま上程されました請願第二号消費税の廃止を求める請願につきまして、紹介議員を代表して御紹介をいたしたいと思います。  この請願は、配付をされました文書表にも書かれておりますように、消費税をなくす岐阜市の会事務局長今尾東雄さんから提出をされ、議会のたびに何とか消費税を廃止をしてほしいと、この願いを込めて出されているところは御承知のことと思います。今日不況の波は中小企業や業者、また市民に大変なしわ寄せをこうむらせております。業者の中には、「仕事がない」「工賃が切り下げられた」といった悲鳴とともに、こんなときこそ消費税をなくしてほしい、せめてもの食料品や日常生活必需品の消費税をなくしてほしいと、この声が一層強くなっていることは新聞報道などでも明らかにされているところであります。また、勤労者の暮らしも大変です。大企業の人員整理、自宅待機、また採用内定取り消しなど、雇用をめぐる情勢も非常に厳しく、また賃金の上昇もなかなかなく、生活の実態がほんとにひどいものになっております。こういう中で政府・自民党は消費税率アップをねらう発言が続いている。このように報道などされているところであります。武藤嘉文自民党税制会長も消費税率の引き上げが妥当であると、こういう発言をあちこちでされたという報道もありました。    〔私語する者あり〕  このように今財界や政府・自民党は消費税率のアップをねらう、その世論づくりのためにあちこちで発言をされております。特に財界は、現行の三%から一〇ないし一五%の引き上げが妥当である、このようなことも公然と提言をいたしております。国民世論の願いと真っ向からこれは対立するものであると思うところであります。もともと消費税は国民の反対を押し切り、また自民党みずから選挙公約をしていたものに反して無理やり導入をされたものであるということも、もう明らかになっているところであります。この不況下、消費税をなくすことが国民の暮らしを守る唯一のことであるとも考えます。  こういう立場から、以下四項目が請願として出されておりますけれども、皆さんの御理解をいただき、ぜひとも採択をしていただますようお願いをして、請願の紹介とさせていただきます。よろしくお願いをいたします。    〔私語する者あり〕 39: ◯議長山田 大君) 以上をもって請願紹介を終わります。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 一 休  会 40: ◯議長山田 大君) お諮りいたします。明日及び三月八日から十二日まで並びに三月十日の七日間は議案精読のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 41: ◯議長山田 大君) 御異議なしと認めます。よって、明日及び三月八日から十二日まで並びに三月十五日の七日間は休会することに決しました。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 散  会 42: ◯議長山田 大君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。本日はこれをもって散会いたします。  午後零時二十二分 散  会 岐阜市議会議長       山 田   大 岐阜市議会議員       村 山 まさ子 岐阜市議会議員       中 尾 年 春 発言が指定されていません。 Copyright © Gifu City Assembly. All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...